野らしごとVol.8(2023年9・10月号)

季節の野菜のこぼれ話やイベント情報などをお届けします。

みちくさ便り「小さい秋みつけた」、宮本農園さん、9・10月は秋は果物の季節!前岡農園の梅干し

みちくさ便り

生産者の紹介

天理市宮本農園 宮本照三さんと静子さん

奈良県天理市と三重県伊賀上野市で農業を営む宮本農園・宮本照三さんと静子さん。メイン作物はぶどうと梨です。収穫は7月末から始まり、ぶどうは9月下旬まで、梨は10月下旬までです。中学時代の夏休みから収穫の手伝いをしていた照三さん。43歳で会社勤めを辞め、家業の農業を継ぎました。それまで妻の静子さんが義父から栽培技術を学び、今は家族農業で頑張っています。毎年、1年の大まかな作業は変わりませんが、今年は7月からの猛暑・台風、草が伸びるのも早く、虫が出るわで後処理が大変。果樹全般、夜の温度が下がることで日中の光合成で出来た養分を実に運びますが、夜が暑すぎると味が付きにくい。気候変動が激しくなる中、「昨年までのことが生かせることもあれば、その通りにいかないことも多い。自分のやっていることが合っているのか、毎年1年生」と照三さんは語ります。
宮本農園の果物は、堆肥に米糠をふんだんに使用し、除草剤を使わず、自然に近い草生栽培で安全に心がけ、丹精込めて育てています。是非一度ご賞味ください。

9・10月のおすすめ農産物の紹介

秋は果物の季節!

ぶどう 8月中旬~9月下旬くらい

秋の味覚を代表する果物。品種が非常に多いんですが、大きくは赤・黒・黄緑の3系統に分かれます。

・赤系は酸味が少なく甘味の強い品種が多いのが特徴、安芸クイーン・ゴルビー・シナノスマイル・クイーンニーナ・サニールージュ・竜宝など。非常においしいのですが、天候によりきれいな赤色に染まらない時も多く、生産量が少ない品種が多いです。

・黒系はバランス型。甘味と酸味のバランスが良くコクのある味わいが特徴です。

巨峰・ピオーネ・ベリーA・藤稔など。有名な品種も多くもっとも店頭でみかけるぶどうだと思います。

・黄緑系はさわやかな香りと、酸がほかの系統のぶどうと比べ多く、すっきりとした食味が特徴です。マスカットオブアレキサンドリア・シャインマスカット・瀬戸ジャイアンツ・ロザリオビアンコなどが代表的な品種です。

※ぶどうの期間中多くの品種が日替わりで店頭に並びます。いろいろな品種との出会いをお楽しみください。

梨 8月中旬~10月下旬くらい

日本人との歴史は古く弥生時代に中国から日本にはいってきたと言われています。日本国内で独自に発展し江戸時代の記録では1000を超える品種があったそうです。大昔から人気の果物ですが、日本梨は大きく2系統に分かれます。

・赤梨

酸味がすくなく甘味の強い品種が多いです。幸水・豊水・秋月・新高などが代表的な品種です。

・青梨

シャキシャキとして、みずみずしいのが特徴の青梨。20世紀や菊水、秋麗などが代表的な品種です。近年は甘味の強い赤梨人気に押され気味ですが、樹上で熟した青梨は、抜群の歯ごたえとバランスで飽きずに何個も食べれます。

 

梨の甘味が多い部分はお尻の部分と皮の付近です。逆に芯の近くはゴリゴリと固く、酸味も強いです。食べる時は、皮を薄く剝き芯の部分は大き目に切り取るのがおいしく食べるコツです。

スタッフおすすめ加工品の紹介

前岡農園の梅干し

お店でも人気のある前岡農園の梅干し。原材料は梅・しそ・塩のみ。天然しそ色素で着色しており、合成着色・保存料は一切使用していません。鮮やかで綺麗な赤い梅干しは、白米やお弁当の色どりにもぴったりです。ご自宅用に大きい梅干しのお徳用もあり、おすすめです。

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