野らしごとVol.2(2023年1月号)

みちくさ便り「冬の加工品手仕事の話」、森田広幸さん、菊芋、白菜、なないろ畑さんの米粉のお菓子

みちくさ便り

 直売所のスタッフからみなさんへの季節の絵手紙コーナーです。
 直売所で出会う農産物で季節を感じている様です。

 直売所では七草がゆの七草も販売しています。やったことない方も今年は挑戦されてはいかがでしょうか。そして、ご家族とゆっくりした時間をお過ごしくださいね。

生産者紹介

森田広幸さん

 生駒市・高山市で農業を営む森田広幸さん。メイン作物はなすび・トマト・白ネギです。
 今旬のこだわりミニトマトは、12月から5月にかけて収穫時期を迎えます。薄皮高糖度の秘密は「トマトは木でゆっくり時間をかけて赤くなることで糖分を蓄える。ギリギリまで完熟に近い状態で収穫します」と森田さん。
 薄皮で流通にのせることが難しい為、主に直売所やマルシェなど対面販売しています。「長い間たくさん収穫できるように、ハウス内の温度をキープしています。冬は加温、夏は冷却する為、燃料高騰の影響は厳しい。でもおいしいものを作って皆さんに届けたいんです」と森田さんは語ります。

店長のぼやき

新年のご挨拶

開けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
異常な天候の影響や肥料・資材価格の高騰など、農業を続ける環境が年々厳しくなっています。作物価格の低迷や高齢で離農する生産者も多い中、昨年は新規就農する20代-30代の青年との出会いもあり、出荷も始まりました。今後何十年と地域の食料生産をも担う若い生産者は地域の宝だと思います。もちろん農家も商売なので、再生産可能な売り上げをあげなければ持続できません。新規就農者の場合ハウス・作業小屋・井戸などが無いケースが多く、生産も安定しない為、経営環境が非常に厳しいです。継続して農業ができるように店舗としても全力で支援します。是非応援よろしくお願いします。
この冬は例年より寒く、「鶏が卵を産みずらい」「野菜の生育が止まった」などの影響も出てきています。とにかく雪が積もるのだけはやめて欲しい・・・。

1月のおすすめたべもの

 1月から2月にかけては、寒さの影響で多くのお野菜が甘くなる季節。ほうれん草や大根いちごなどがどんどんおいしいくなる時期です。今月お薦めのおいしいお野菜はいろいろあり過ぎるので、今回は「お正月に食べ過ぎて・・・」という方へヘルシーなお野菜を紹介させていただきます。

菊芋

 北アメリカ原産のキク科のお野菜。江戸時代に飼料用の作物として栽培が始まりました。普通の芋と比べデンプンが少なく天然のインシュリンと呼ばれる「イヌリン」という成分が豊富に含んでいます。イヌリンにはデンプンがほとんど含まれず、消化酵素で分解されずに体外へ排出されます。その際にほかの食材から摂取した糖分・コレステロール・脂肪分を取り込んで一緒に体外へと排出する優れた働きをします。そのため糖を体内に吸収するのを防いだり、ダイエットなどの効果があります。 味はクセがなくパリッとした食感が特徴で、どんなお料理とも合わせれます。

菊芋の食べ方

食べ方・・・皮を剥く必要はありませんが、水洗いしながらたわしなどで土をよく落としてください。ごぼうのレシピがそのまま使えます。きんぴら菊芋などがお薦め。イヌリンが水溶性の為、水の溶けだします。味噌汁やスープなどなら大丈夫ですが、鍋や煮物などのお汁を飲まないお料理の場合イヌリンが摂れない場合があります。

おいしい食べかた

白菜

 冬の定番野菜・白菜は、ビタミンCやカリウム・食物繊維が含まれており、のどの乾燥・咳や痰の改善、便秘の改善に効果があると言われています。冬野菜の定番・白菜。鍋にはかかせませんが、サラダでも美味しくいただけます。

白菜サラダ

 作り方は、白菜をひと口大に手でちぎります。千切りした野菜(だいこんや人参、水菜など)・油を切ったツナを加え、塩昆布をひとつかみ、あとは同量のマヨネーズとポン酢を加えて混ぜるだけ。白菜をちぎることで味がよく染み込み、あっさりポン酢で箸休めの一品におすすめです!

スタッフのおすすめ

『なないろ畑』さんの米粉のお菓子

今回のおすすめは、なないろ畑さんの米粉のお菓子です。農薬・化学肥料不使用の自家製米粉で作る米粉菓子。合わせるのは、なないろ畑で採れた季節の果実や野菜・ハーブ、顔の知れた生産者の卵など。他の材料も出来限り国産・有機栽培のものを選んでいます。小麦粉に比べ、あっさり。重くないのに、食べ応えがあります。特におすすめは、しっとり系ケーキ「ガトーショコラ」と玄米粉のサブレ。ティータイムのお供にどうぞ!

 

https://www.instagram.com/nanairobatake/

 

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