野らしごとVol.4(2023年3月号)

みちくさ便り「まいにち小春日和」、天理市出口巌さん、菜の花、キッチンスタジオカチートさんの「ナラカラカレー」

みちくさ便り

 大好きなつばたさんの著書「あしたも、こはるびより」よりことばを頂きました。

 70種類の果樹に囲まれた素敵なキッチンガーデンで、大地に根ざしたていねいな暮らしを営んでいる英子さんと修一さんご夫婦はあこがれです。

生産者紹介

天理市・出口巌さん

天理市で農業を営む出口巌さん。メインはほうれん草とブロッコリー、そして夏場はラグビーボール型の小玉すいかを作っています。こだわりの自家製堆肥は籾殻や稲わら、米糠・野菜くずなどを混ぜ、4回切り返し作っています。通年出荷しているほうれん草の栽培法は、畑を耕さない不耕起栽培。   76歳の出口さん。数年前足が悪くなり、今の自分に合う栽培法を取り入れました。「堆肥をしっかり入れて土を柔らかくし、種をおとす。初めの水管理をしっかりしたら、ちゃんと育ってくれる」と言います。「ブロッコリーを植える夏は、暑くて体力がいる。パイプで水をやりながら植えるので、ドロドロになる。でも体が冷やされるので作業がはかどる」と出口さん。今冬は、露地栽培で寒締めほうれん草を作る予定。「葉が紫色で、本当に甘くて美味しいよ。」と語ってくれました。

店長のぼやき

だんだんと暖かくなり、春らしい気候の日も増えてきました。人間にとって気持ちのいい季節ですが、それは害虫も同じ。これからアブラムシが畑に増えてきます。ここ数年は暖冬の影響もあり、越冬する成虫が多くそいつらが春にさらに増殖する為、アブラムシによる虫害が多く生産者は悩まされてきました。今年は久しぶりにまともに寒い冬やったんで、アブラムシ減るといいんですが・・・。ちなみに4月になると冬眠から目覚めたテントウムシがアブラムシを食べてくれるんで、虫害は減ります。自然の仕組みはすごいんです。

3月のおすすめたべもの&おいしい食べかた

春はデトックスの季節、苦味のあるお野菜を食べよう!

冬は体の中に老廃物がたまりやすい時期。寒くて代謝機能が低下したり、あまり体を動かさないので汗をかかなかったり、水分の摂取量が減りがちになるためです。老廃物が体にたまるとトラブルがおこりやすくなるので、春は「疲れやすい」「なんとなくだるい」「体がむくむ」など体調不良になりがちです。

 

春野菜には苦味が含まれるものが多いですが、この苦味が冬の間に体の中にたまった老廃物の排出を助けてくれます。春野菜をたくさん食べて「冬の体」から「春の体」へ変化させていきましょう!!

 

菜花

アブラナ科の菜花には「植物性アルカノイド」と呼ばれる苦み成分が多く含まれています。この成分には肝臓のろ過機能を高める事で新陳代謝を活発にし、冬にためこんだ老廃物の排出を増進させてくれる効果が期待できます。またむくみ対策に効果が期待できるカリウムも多く含んでいます。「植物性アルカノイド」は他の苦味のある春のお野菜「ふきのとう」「うど」「タラの芽」などにも多く含まれています。

菜花には多くの種類があります。中国の菜花「紅菜苔」日本の菜花に比べ苦味が少なく甘味が強く、茹でると若干のぬめりが出ます。紫色はアントシアニンという成分で、水に溶けやすい為、茹でると色がでてしまうので、炒めたり茹でる時に酢を入れると色落ちが防げます。少量のお酢や白ワインで短時間の蒸し炒めにすると色はきれいに残ります。

スタッフのおすすめ

「キッチンスタジオカチート」のナラカラカレー粉

みんながうれしいおうちごパン教室・キッチンスタジオカチートさん。からくないカレー粉シリーズは生徒さんの声から生まれました。10種類以上のスパイスに、旨味と甘味を足すため奈良の酒造の酒粕や日本最古の柑橘と言われる大和橘、とろみをつけるため国産そば粉をブレンドしています。本格的なスパイスカレーのレシピがついているので、ご自宅で手軽に作れます。是非、お試しください!

直売所ニュース

旬の里がリニューアルオープン

「旬の里まみが丘(広陵町)店」の改装工事が無事に完了して、この度リニューアルオープンしました!見やすい店内になり、より彩りのある野菜が鮮やかに並んでいます。ぜひお越しくださいね。

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