野らしごとVol.9(2023年11・12月号)

季節の野菜のこぼれ話やイベント情報などをお届けします。

みちくさ便り「冬のはじまり」、中村信吉さん、11・12月は冬野菜の始まり!、はちまつさんの生はちみつ

みちくさ便り

生産者の紹介

奈良市上深川町 中村信吉さん

奈良市上深川の中村さんは、半農半Xで事業と農業を営んでいます。上深川の畑は自宅から車で30分、ほぼ毎日通っています。育てる野菜は、全て農薬不使用。今の旬野菜は里芋。種芋は30年間ほど作り継ぎ、育てています。本来、里芋は土寄せ(芋が太るスペースができ、大きくなり、芋が光に当たらず緑化によるえぐみを防ぐことが出来る)しますが、作業や除草が大変。中村さんはマルチを敷き、種芋の芽を下に向け、植え方にもこだわっています。里芋は大きいもので2m越える背丈に育っており、多いもので芋が70個もついていることも。「里芋は掘りあげ、根を切り、調整作業が大変」と中村さん。「この畑では6月初旬まで霜が降りる。冬は気温が−9℃まで下がることもある。今年の夏も夜露で水やりしなくても植物が育った。猪や鹿、穴熊やアライグマなどの獣害被害も多いけれど、電柵や捕獲檻をうまく利用しています。寒暖差のあるここでつくる野菜はどこにも負けない。農業が僕の趣味、ほどほどに楽しみながらやりたい」と中村さんは語ってくれました。

11・12月のおすすめ農産物の紹介

冬野菜の始まりです!!

気温が下がりようやく冬野菜の季節。例年8月後半~9月前半が冬野菜の種撒きの季節なんですが、今年は異様な暑さで種を撒いても発芽せず、何回も何回も種を撒き直し、ようやく芽が出た野菜も多いです。発芽がしたのが9月後半くらい・・・冬野菜は寒くなると成長しなくなるので、それまでが勝負。ちゃんと順調に生育していくのか、非常に不安が多い冬野菜のシーズンです。

 

これからの季節、いろんな種類の里芋が売り場をいろどります。「いろいろあるけど違いがわからないよ」という方の為に、里芋の品種を紹介します。今シーズンは是非、今まで食べた事のない里芋に挑戦してみませんか!

いろんな里芋の品種

石川早生

里芋の定番品種です。適度な粘りとたんぱくな味わいで、どんなお料理にも使いやすい品種です。

土垂(どだれ)

こちらも里芋の定番品種です。特有のぬめりがあります。煮崩れしにくいねっとり系の芋で煮物におすすめめの品種です。

赤芽芋(セレベス・赤芽大吉)

インドネシアのセレベス島(現スラウェシ島)から伝来した里芋。ぬめりが少なくほくほくとした食感が特徴。煮物以外にも、食感を活かし炒め物・ポテトサラダ・コロッケ・ナゲットなどもおすすめです。その為、普通の里芋と比べ調理しやすい品種です。

ウーハン

戦前に台湾から導入され、ほぼ奈良県のみで栽培されていた、奈良の伝統野菜です。味は良いのですが一般的な里芋と比べ芋が割れやすく、B品率が高い。その為ほとんど栽培されなくなりましたが、御所市・葛城市の生産者を中心に復活を目指しています。

一番の特徴はその粘り気ともっちりした食感で、煮物向きの品種です。

八ツ頭

里芋の一種で親芋と子芋が分球せず、一塊となっているのが特徴です。

粘り気が少なく煮物にすると粉質で柔らかくほくほくした食感があります。

大野芋

身がしまっていて煮崩れしにくい品種です。きめ細やかな肉質と適度なねっとり感が、絶妙な舌触りを生み出します。生産量の少ない貴重な品種です。

紀州芋

その名のとおり和歌山で栽培されていた里芋ですが、隣接地の奈良県五條市や御所市に伝わり栽培されるようになりました。粘り気のあるねっとり感が特徴で、食味の良い貴重な品種です。少し遅い時期に出回ります。

スタッフおすすめ加工品の紹介

はちまつの生はちみつ

月ヶ瀬村で養蜂を営むはちまつ養蜂農場。はちまつの「生はちみつ」は巣箱から採蜜した蜜をそのままそっと瓶詰めにしています。自然の中にある天然の栄養素がいっぱい生きています。免疫力アップ、貧血予防、アレルギー症状の軽減、疲労回復、体力アップなど様々な効果が期待できる生はちみつ。朝晩にひとさじずつ、生はちみつライフ始めてみませんか?

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