野らしごとVol.10(2024年2月号)

季節の野菜のこぼれ話やイベント情報などをお届けします。

みちくさ便り「はじまりの朝」、奥恵一郎さん、2月は野菜の甘くなる季節がやってきました!&いちごの季節到来、當麻の家「手作り味噌」

みちくさ便り

生産者の紹介

広陵町 奥恵一郎さん

広陵町でイチゴ栽培を営む奥恵一郎さん。今年はメインの古都華をはじめ、玉姫、奈乃華、ならあかりの4種を育てています。完熟採りにこだわり、出荷先は直売所のみです。イチゴは3月~4月に親苗を育苗。伸びたランナー(茎につく新芽)を間引き根付かせ、子株を育てます。9月半ばに定植し、2週間に一度葉かき、クラウン(根元にある大きな茎)を太らせ、実を大きくします。積算温度(毎日の平均温度の合計)が600℃になると収穫期に達します。15℃×40日甘いイチゴが収穫出来るように、温度とCO2量(光合成しやすい)も管理しています

広陵町の農業塾に通っていた奥さん、卒業生仲間と一緒に多品目野菜も栽培しています。「昨年ズッキーニは8月の大型台風で9割がアウト。200本植え、2000本ほど出荷出来たはずなのに・・・。」と奥さん。「気温が上昇し、霜柱が立たない。寒さで腐っていた里芋がこの2年間は腐らない。以前出来ていた作物が出来ないが、多品目栽培することで気候に合うものがわかるし、長年やっていると変化が面白い」と語ります。

2月のおすすめ農産物の紹介

野菜の甘くなる季節がやってきました

気温が下がるこれからの季節は、野菜がどんどん甘くなる季節。

野菜には多くの水分が含まれていますが、氷点下になると野菜の水分も凍ってしまい、野菜が死んでしまいます。そこ自ら水分の中に糖を作りだしため込む事で、氷点を下げ、凍らない様にしています。まさにいろいろなお野菜が1年で一番甘くなります。

いちごの季節到来

冬の寒い時期にゆっくりと成長する事で糖分を貯める期間が長くなり、甘く濃厚な味わいになるいいちご。1年でいちごがもっとも甘くなる季節です。直売所では生産量が少なく、流通にのらないような希少な品種・最新の品種も多く並びます。この季節にいろんな品種のいちごをお試しください!

※いちごがゆっくりと成長する分、生産量も落ちてしまいます。品切れの時はごめんなさい。

古都華

奈良県が開発。2011年に品種登録された「古都華」平均糖度12~13度と、一般的ないちごより甘いです。一番の特徴はその味の濃さ!どこを食べても水っぽさのない、「古都華」特有の濃厚果汁が楽しめます。いちごは本来、気候などの影響を受けやすく収穫時期により味にムラがあるのですが、「古都華」は他のいちごと比べ味が安定しているのも特徴です。

奈乃華

「さちのか」×「とちおとめ」の交配種に「古都華」を掛け合わせた品種で、奈良県が開発し2020年に品種登録されたあたらしい品種です。艶のある見た目の美しい見た目と、甘味と酸味のバランスの良い濃厚な味わいが特徴です。またいちごの甘味が乗りにくい温度が高い時期でも、比較的に味が安定しているという特徴があります。

アスカルビー

「アスカウェイブ」×「女峰」との交配で、奈良県が開発1998年に品種登録されたいちごです。近年は古都華などの新しい品種に押され生産量が減ってきていますが、いちご本来の果実の味がしっかりとし、古くからのファンが多い品種です。甘味と酸味が強くジューシな味わいと断面も赤く美しいのが特徴です。パフェや大福、ジャム作りなど、加工に使う場合にもおすすめです。

スタッフおすすめ加工品の紹介

當麻の家「手作り味噌」

當麻の家は、地元で生産された農産物の加工品を販売しています。中でも、手作り味噌は店頭でも人気の商品です。国産材料を使用した定番の大豆味噌、甘味が強く香ばしい麦の風味が特徴の麦みそ、独特な甘みと風味でだし要らずの旨味たっぷりのえんどう味噌の3種類のお味噌。食べ比べはいかかですか?

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