民間稲作研究所・館野さん講師に無 農薬米生産学習会39人が参加

無農薬米生産をテーマにした学習会が2/24、明日香村内で開催されました。

講師は、民間稲作研究所所長の館野廣幸氏。自らも栃木県内で14haの無農薬栽培米を生産しているコメ農家。

学習会には39人のコメ農家(このうち会員外は15人)が参加しました。講義では、「育苗の大切さ」や「植えるまでに行う代搔きの深さや頻度などの田の管理」、「植えてからの水管理を中心に、いかに雑草をはやさないか」に注力しながら、稲を強くする重要性について強調されました。また、施肥については、炭素成分の多いたい肥などは秋に入れる、4月頃であれば鶏糞などの低炭素の分解しやすいものを入れる、など具体的なアドバイスを受けました。

今後は奈良県でも農薬、化学肥料の高騰に負けない、虫害や病気に強いイネの無農薬米生産に期待がかかります。
(奈良産直センター 小林陵平)

あなたも簡易土壌診断を!

今回の講演で館野氏がお勧めしているのが、ペットボトルを用いた田の状態確認。

用意するのは1リットルの炭酸飲料のペットボトルと田の土と水。土をペットボトルに1/3程度入れ、水を注ぎかき混ぜるだけ

具体的には、ペットボトルに1cm程度かぶるほど水を入れ攪拌、少し置いておくと重たい砂礫などが多ければすぐに土は沈み濁りが消える。また、細かな粘土やシルトが多ければ濁りが消えるまでには少し時間がかかる。理論的には雑草の種が沈んだ後に土が覆いかぶさることとで太陽を遮断し発芽させないことにもつながる。いかに細かな土の層を作ってやるかが重要になります。いくつかペットボトルを用意して草の生えやすい場所、生えにくい場所、また水の量を変えてみるなどして攪拌してから状態を観察してみる。土の状態や水の量に伴い雑草に変化が出てきます。そこで自分のめざす畑がわかるヒントになるかもしれません。

ちなみに多くの水を入れると雑草の芽が発芽しても、芽が水面まで出られず枯れるため、多く水を入れてみることも試すとよい。

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