野らしごとVol.16(2026年10月号)

季節の野菜のこぼれ話やイベント情報などをお届けします。

みちくさ便り「季節のめぐりにほっとする」、稻田農園さん、店長のぼやき、奈良の柿、田舎屋さんの手造りこんにゃく

みちくさ便り

生産者の紹介

五條市 稲田農園さん

五條市で農業を営む稲田農園は、梅・山椒・みょうが・柿を主に栽培しています。

会社勤めをしていた均さんは、父の病気を機に27 歳で農業の道を歩み始めました。今年で就農40 年、博子さんと夫婦ふたり頑張っています。

これから旬を迎える平たね柿。稲田農園のこだわりは、樹上で脱渋する黒甘柿です。和歌山県出身の博子さんが、地元で評判の紀の川柿を食べたことがきっかけとなり、自分達でも美味しい柿を作ってみたいと同じ栽培法を取り入れることになりました。

キューブ型のアルコールをビニール袋に入れ、ひとつひとつ手作業で、青い実に袋がけをしていきます。前後天気の良い日に袋をかけ、48 時間置き、木の上で渋を抜きます。その後木熟した柿には、黒蜜が入り、果肉が黒くなり、甘さが増します。

取材日9 月18 日は、秋雨の晴れ間の日で袋かけの真っただ中。今年は 6000 個の柿に袋をかける予定です。

農業での悩みは、年々の温暖化と自分達の体力面。「年を重ね、10 出来たことが6 になってきた。ぼちぼち、夫婦で協力して、出来る限り農薬を減らし、安全で本当に美味しい味を皆さんに届けたい」と語ってくれました。

丁寧に時間をかけて作られた黒甘柿、是非お召し上がりください!

店長のぼやき

冬野菜の始まりです!!

この文章を書いている9月下旬。天候がひどすぎる。8月は雨が全く降らず、土が固すぎて耕せない。降ったと思えばずっと雨、土が乾かず種まき出来ず。どうやって野菜作るんやという天候が続いています。

最近は猛暑続きで播種時期がどんどん遅れていたのですが、今年は天候問題でどんどん種まきの季節が遅れています。

近年は10 ~ 11 月が異常な高温やったので成長が間に合っていましたが、10 月中下旬で気温が下がると、野菜の成長が間に合わず冬野菜の収穫量が大幅に落ちこみます。農家の努力ではどうにもならない神頼みの世界。

奈良の柿

奈良県を代表する秋の味覚「柿」。生産量は和歌山県に継ぐ全国2 位。年間平均気温14-15度、日当たりが良く水はけのよい傾斜の土地が栽培に適しており、五條市、天理市、御所市、下市町でなどで多く栽培されています。古くは奈良時代から栽培されており、ビタミンC、βカロテン、カリウム、タンニン、食物繊維など免疫力向上・生活習慣病予防・美容などの効果が期待できる栄養価を多く含みます。

柿の品種は1000 種類以上と言われていますが、大きくは2 つに分かれます。

渋柿

代表的な品種は平核なし柿・刀根早生柿・中谷早生柿、江戸柿(百目柿)・法蓮棒柿など。そのままでは渋くて食べられません。

渋さの原因であるタンニンは舌の上で溶けると、ものすごい渋さを感じます。そのため生食用はタンニンを水溶性から不溶性に変化させる事で渋さを感じなくする「脱渋」の作業をおこなってから出荷します。

干し柿を作る際に使われる柿も基本的には渋柿で、干し柿用は「脱渋」せずに販売しています。

甘柿

代表的な品種は富有柿・次郎柿・太秋柿など 鎌倉時代に現在の神奈川県で突然変異の甘柿の樹が発見されたといわれています。

甘柿は渋の原因であるタンニンが少ないもしくは不溶性であるため、そのまま食べる事が出来ます。

スタッフおすすめ加工品の紹介

スタッフおすすめ加工品の紹介 田舎屋さんの 「手造りこんにゃく」

今回のスタッフおすすめは、吉野紙漉きの里国栖で、2000 年からご夫婦おふたりで、品質管理に気をつけながら作られた、生芋だけを使った本当の手造りのこんにゃくです。

生芋は、広島県の神石高原産。凝固剤は水酸化カルシウムのみ。暑い季節には刺身こんにゃくで、これからの季節はおでんや煮物などにとおいしくいただけます。たくさんのお客様にもご利用いただいております。是非おためし下さい。

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