天理市 米米ファーム・今井さん

天理市 米米ファーム・今井さん

天理市で農業を営む米米ファームの今井さん。7・8 年程前会社を退職後、就農しました。幼い頃から家業を手伝い、見よう見まねで覚えた農作業。今は奥さんの麻記さんと長女の侑香さんの3 人で行っています。

栽培作物は米(ヒノヒカリ)、ハウスでは半年周期でトマトといちごを栽培。それらを軸に、今年から赤いトウモロコシ・大和ルージュの栽培も始めました。出荷にむけて栽培中のいちごは、古都華と奈乃華の2 品種。出荷が始まると、来シーズンの苗の世話も始めたりと「いちごは手間がかかる」と今井さん。栽培の悩みは炭疽病。実がなり始めてから発症することもあり、そのタイミングがわかりずらい。「親苗をしっかり作り、病気を恐れず作り続ける事」を大切に、味へのこだわりを追及し、丁寧に育てています。

年間スケジュールは、トマトをやりながら田植え、稲刈りをしながらイチゴの水やりや管理と大忙し。「作物は我が子みたい。毎日顔を見ないと仕事が手につかない。農業は自然相手で逆らえないしんどい仕事ですが、作ったものを食べてもらっておいしいと言ってもらえる。僕らはそれが嬉しい」と今井さん。JA ならけん主催のいちご果実品評会へ出品し、受賞することが毎年の目標。

「自分のやりたいことをやって、楽しいと思える農業をしたい。農業は仕事でもあり、趣味の域でもあるかな」と語ります。調整・出荷準備・販路開拓などの担当は奥さんの麻記さん。麻記さんのアイデアで新しい試みが始まることも多いそうです。そんな2人の後姿を見てきた長女の侑香さんは、仕事を辞め、今年1 月から一緒に農業を始めました。「何年も続けることは大変なのに、品評会を目標に、毎年受賞にかけている。チャレンジし続ける父を見ていたら、農業を教わりたいと思いました。農業はきつい、きたない、かせげないの3K と言われていますが、種から育てる技術をもっているのは農家だけ。野菜を作るノウハウには価値があるし、農家の努力が報われる時代が来ると思います」と侑香さん。

米米ファームさんのいちごの出荷は12 月中頃からの予定です。今井さんのこだわりのいちご、お楽しみに!

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