
第2回目コメ部会 7/21 生産者と消費者の 新しい流通の仕組みの確立を
第2回目の米部会を7/21に開催しました。1回目の部会(4/23)で検討された今年度の産直米の取り扱い方をもとにこれまで供給先との懇談など進めてきました。供給先からは安定した供給を求められていることを確認。少しでも多く出荷をしていこうと呼びかけました。また、部会ではつくる人もたべる人も安心して継続できる新たな米流通の仕組み作りについて議論しました。この仕組みは生産者と消費者双方がグループをつくり流通や会計をオープンにしながら運営していくというもの。部会参加者からは「宇陀市内で残っている米屋さんは1件のみ。この仕組みは将来的にもどこでも求められることになるのでは」、「将来、消費者が作る側になったときにも活用できそうだ」、「今年度産から運営ができるようにしよう」など前向きな意見が出されました。部会ではこの制度の確立を急ぎ今年度産から運営開始することを確認しました。
7月の畑周り勉強会 座学編 有機稲作テーマにDVD視聴
定例の畑周り勉強会7月編が7/21、有機稲作をテーマに午前に北和センター、午後に県連を会場に開催されました。暑さを嫌って今回は座学。
視聴したDVAは農文協が企画した有機稲作をテーマにした全3回連続講座の1回目「除草剤を使わないイネつくり」。午前、午後と合わせて17人が参加しました。「代掻き3回、草対策の大事さが分かった」など参加者のほぼ全員から代掻きの感想が寄せられました。今後学習したいテーマとして「ジャンボタニシ対策」「カメムシ、高温障害対策」などが出されました。8月の定例畑周り勉強会も座学で、農文協の連続講座の第2回「生きものと一緒の稲作へ」をテーマに開催します。日時と会場は、8/25(月)10:00~北和センター 14:00~県連。

県連会場

北和センター会場
コメ問題で県食農部と懇談 7/11 山下県知事のコメ生産に関わる記者会見に対応したもの 小規模農家も対象に機械更新、地元ライスセンターを要望
奈良県農民連は7/11、奈良県食農部とコメ問題をテーマに懇談しました。山下県知事が今年1月に行った定例記者会見でわざわざコメ生産に関する「多様な農業の担い手確保に関する県の取組み」を取り上げたことに対応するもの。農民連からは大規模米農家、事務局の8名、県からはY食農部次長ら3名が参加しました。宇陀市・Uさんは「30年使用してきた機械の交換時期が来ているが、資金繰りが難しい。援助支援が必要」、山添村・Iさんは「補助金制度を見つけても、内容が細かく要件が多すぎる。詳細情報を分かりやすく、手続きを簡素化して欲しい」、橿原市・Yさんは「小規模農家が多い奈良県で県が進める具体的な支援策がわからない。地域のライスセンターを作ってほしい」、都祁村・Mさんは「企業参入の田んぼ集約で細かい田んぼははじかれる。小規模農家をどうやって持続させるかが大事」など、それぞれが現況を報告し、県の政策が機械更新や倉庫建設の補助など米農家が望む支援制度とはなっていないことを訴えました。奈良県は1月にコメの記者会見をしたものの、出された要望に対しては明快な回答を避けました。

南和センター 夏の研修旅行 和歌山・古座川でゆず加工を学ぶ
南和センターは7/10-11、 和歌山県古座川へゆず加工などの視察研修旅行に行ってきました。参加者の4人から感想が寄せられましたので、掲載します。
元気で楽しい農業の姿見て私もがんばる 五條市 K
緑三園(Yさん)で10年以上梨の袋掛け、収穫のお手伝いをしています。農作業はしんどい時もあるけど収穫時の喜びは格別です。南和センターのみなさんの元気で楽しく農業をやっている話を聞いて、私もがんばろうと思いました。
多忙を忘れる楽しいひと時 大淀町 Y
日頃の多忙を忘れて、楽しいひと時を過ごせました。ゆず平井の里では、これまでの歩みや活動の話を聞き、地域の雇用や若者の受け入れなど地域活性化に取り組まれていました。お昼の精進料理・うずみをいただき、とても美味しかったです。
協同加工所で人出不足と二等品処理を解消 大淀町 向出眞規
南和センターの研修旅行の一日目、直売所視察と潮岬灯台、橋抗岩を見学しホテルへ。翌日は「古座川ゆず平井の里」で研修と昼食。古座川のゆず栽培は林業の副業として昭和40年ころから始められ、現在は和歌山県で生産量一位になったとのこと。
平井集落では農協に出荷の他、「農事組合法人 ゆず平井の里」でゆずジャムやゆず味噌、ポン酢等に加工し、販売されています。また、ゆずの搾りかすや大根の皮は堆肥として利用しているそうです。平井の里の売上は一昨年、一億一千万円、昨年は七千万円と聞いて大変驚きました。収穫時には収穫ボランティアの人たちが年間100人ほど集まってくれるとのことです。私は梨栽培をしていますが、人手不足や二等品の扱いに悩まされています。個人で加工して販売するのは無理があります。大淀町でも「平井の里」のような加工、販売できる組織があれば後を継ぐ若い人が増えるのではないかと思います。
加工場で高齢者の働く場所の確保も 吉野郡 向出敦代
和歌山・串本方面へ研修旅行に行きました。一日目は直売所、二日目は古座川ゆず平井の里で研修しました。高齢化が進み、過疎化地域で、道幅は狭く、マイクロバスがぎりぎりで通れるくらいの道路、ここにゆずの栽培や加工場があるのかと!平井集落は寒暖差が大きく「ゆず」の香りもよく、高評価で喜ばれているそうです。その「ゆず」を地元の高齢者の方々が、ジャム、タレ、ジュース等に加工して、地方発送しています。地域の高齢者の方は、働く場所があるからよいと喜ばれているそうです。昼食はここで頂いたのですが「うずみ」という平井集落の郷土料理で、この集落だけに伝承されており、美味しかったです。対応していただいた方たちも気さくで話しやすい方ばかりで楽しかったです。


