県連ニュース2025年12/14号

農民連近畿ブロック交流会12/4-5 地産地消を軸に、近畿で力を合わせよう

 農民連近畿ブロック交流会が12/4-5、橿原市内で開催され、全体で54名が参加しました。(うち奈良県から北和C・M夫妻、T、Y、中和C・U、T、Nの各役員をはじめ21人)

 初日は映画『ごはん』上映とその監督の安田淳一氏が講演しました。

 また近畿ブロック各府県が活動報告しました。各府県からの報告は以下の通り。

滋賀「米が動きにくくなっている。増産、減産と言う政府の猫の目農政に振り回されている。」

大阪「月に1〜2回ほどお米の話をしてほしいと呼ばれる。必ず値段のことも聞かれる」

兵庫「新婦人産直米の集荷に苦戦している。後継者不足で野菜も足りず、野菜ボックスは中止になった」

京都「米が集まらない。新婦人と交渉し、5kgを4kgに変更するなど対応している」

和歌山「完全米給食を目指している。現在は週2回パン給食だが、すべて米に変えられるようにしていく」

 奈良からは、税金関係の取り組みや「助っ人GO」、パンフレット作製、産直関連の現状について報告しました。

 懇親会では、奈良の組合員が育てた野菜を「新中華花林」に調理してもらいました。料理を囲みながら交流を深めました。

 2日目は、明日香ビオマルシェと旬の里の見学会が行われました。

映画「ごはん」兼業農家の思いを語る 映画上映と講演 安田淳一監督

 映画監督安田淳一氏は、映画「侍タイムスリッパ―」で2025年の第48回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞しました。

 京都城陽市で1.5haの田んぼを耕作する兼業農家で、京都農民連の元会長のお父さ
んから、田んぼを引き継ぎました。

 「30歳過ぎてから田んぼの手伝いを始めたが、米の作り方がわからない、父がいなくなったら大パニックになる」との思いから、映画「ごはん」を製作したいきさつを語ってくれました。

 「ごはん」の製作期間は4年、製作費は400万円でその回収に4年がかかったとのこ
と。「でも映画より米作りの方が黒字化が難しい事業。米価は市場原理が働いて90%の農家は赤字経営。受け継いだ長男としての責任感で採算を度外視してやっている。

 国が再生産可能な価格で買い上げることをしないとだめだ」と明快。また「娯楽は都合の悪いことの目隠しで利用されることも多い。映画を見てもらって、元気になってもらい、自分の意見をはっきり言えるようになってほしい」と映画作りへの抱負を語ってくれました。

 進行役を務めた北和センターNさんは「映画も安田監督の講演も凄く感動しました。エンタメ業界、表現や発信内容が難しい中、芯ある行動カッコいいなと思いました。司会担当させてもらい、光栄でした」と感想を寄せてくれました。

三宅町学校給食に特別栽培米の拡大を 講習会で農民連会員3人が実践報告

 三宅町役場主催で特別栽培米の講習会が12/4、開催され、農民連三宅町班の会員、H、K、Yさんら3人が自分の米作りについて報告しました。

 三宅町では特別栽培米の推進を町ぐるみでとりくみ、町独自の一反4000円の補助金制度も実施しています。

 Hさんは消防士を10年前に退職、孫の「お米美味しい」という言葉がきっかけで特栽米に力を入れ、三宅小学校の給食にも納品していると、Kさんは10年以上前から栽培、幼児園給食にも納品した経験を語りました。Yさんは、モミの温湯消毒、木酢液の活用などで4年前からは無農薬の米作りを続けていることを報告しました。

30kg1袋ー2袋でも 農民連にお米を 出荷しませんか

11.16号でこの記事を掲載したところ、会員さん2名から出荷の申し出をいただきました。ありがとうございます。

まだまだ不足気味ですので、出荷をご検討ください。

問い合わせも含めて下記までご連絡ください。

玄米30kg 16,000円

事務局までご連絡ください

0744-54-2966

食と農になくてはならない! (農)みんなでの活動 頑張ろう! 11/25 定期総会

 農事組合法人みんなでの定期総会が11月25日、大和郡山市片桐地区公民館で開催されました。委任状31名、実出席者16名でした。

 事務局より会計報告.活動のまとめ、次年度予算と活動計画が提案されました。

 売上は昨年度より約300万円増え予算目標を大きく達成することができました。特に移動販売が通年になり、担当者の努力や工夫で部門別売上のトップとなりました。

 また、助っ人GOへの要請も大幅に増えましたが、スタッフ不足でなかなか対応しきれていない現状も報告されました。

 意見交流では、夏の高温や水不足で、水やりや芽出し、作物の生長に苦労したこと、農機具の故障や部品がなく修理出来ず大変困ったことなどが話されました。

 また高温や水不足を自作のえひめAIや光合成菌で乗り切った果樹農家の経験談
も出されました。御歳90を迎えた方や連れ合いをなくした仲間の「それでも物作りを続けていきたい」という思いが出席者を励ましました。

条件の良い田んぼでも放棄されつつある今、農事組合法人みんなでの安心でき、農薬や肥料の資材を軽減できる田んぼ作りや農家の作業を助ける助っ人GO、地域の命を守る出張販売、誰もが買いやすい値段で美味しい食事ができる里山弁当など、どれをとっても今なくてはならない活動です。

次世代への後継者の育成も実践しながら、皆で頑張る決意をあらたにしました!
(農・みんなでM)

福井・原発継続のための貯蔵施設やめろ! 奈良県農民連から代表が参加 11/30

 「原発続けるための乾式貯蔵NO!高浜全国集会」が11/30、福井県高浜町で開催されました。集会の前に、福井県音海半島にある関電高浜原発を実際に確かめたいと車を走らせましたが半島の入り口で10人もの警官の検問、写真を撮っているとまた監視と厳重な警備です。

 原発銀座と呼ばれる若狭湾にある高浜、大飯、美浜の関電3原発は、使用済核燃料を冷やす燃料プールがあと、3〜5年で満杯になり運転ができなくなります。そこで原発敷地内に乾式貯蔵施設を作って原発の運転を継続しようとしているのです。

 集会では、主催の中嶌哲演氏の挨拶に始まり、原発依存社会をやめ、人や環境が大切にされる社会をめざそうと運動する全国からの報告がされました。

 今年5月17日全ての原発の運転をやめた台湾の報告には大きな拍手が湧きました。集会後は高浜町市街地を1時間かけてデモ行進しました。福島第一原発の事故では、18,000haもの畑や田んぼで農業が出来なくなりました。

 戦争と原発事故これが最大の農業破壊とも言えます。原発がない奈良県、身近な問題と捉えられないかもしれませんが、大地震の可能性が高い日本、原発に依存せず自然エネルギーへの開発を推進することが急務ではないでしょうか。(北和センター M)

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