土壌医検定試験の2級を合格しました。
まずは土壌医とは何をするのか?についてですが、
身近なところでは「土壌分析」という言葉を聞いたことありませんか?
その中でも土の中にどんな成分が入っているのか?を調べる化学分析は
産直センターでも行っていますので、なんでも勉強会のしおりなどで
目にした方も多いのではないでしょうか。
端的に言えば土の状態を確認して、どうしたらよい作物が育つか。
なぜ最近作物が上手に育たないのかなどを「科学」を駆使して調べる、
解決していくのが主に行う事です。
農業は実体験の連続で経験の積み重ねです。
ただ、それを言語化し文章化しないと共有化するのが難しかったりします。
そんな時に「科学」と言う共通言語を用いて解明していくことで、
今までピンとこなかった内容がわかるようになると言う事がポイントです。
新しい作物を作るとなったときに、その物の生産者さんに相談したら、
「乾燥したらあかんから毎日たっぷり水をやってや」と言われたとしましょう。
始めてやる作物でこの言葉だけではわからないポイントだらけじゃないでしょうか?
例えばあなたが玉ねぎ農家さんであれば、「たまねぎ育ててる時と同じだけやればいいよ」と
言われればピンと来るかもしれません。
でもこれが初めて農業をやるとなるとこれでもわかりません。
というか、土質や日当たりなども違う事も考えるとやはり感覚頼りになりませんか?
こんな時に「土の水分はpF1.8-2.2で保持してください」と言われればどうでしょうか。
「pF」なんて言葉聞いたこと無いから難しいと感じるかもしれませんが、
pF値は簡単に測定できます。(器具を買うお金はかかりますが…)
それを目標に水やりをするとなったらどうでしょうか。
日当たりがよくて透水性も高い農地であろうと日陰の水はけの悪い農地であろうと、
水分に関しては、その数値を目標とすればよいとなれば一つ課題を明確にできる思いませんか?
もちろん、自分の土にあった水やりは経験と勘が必要なので数値だけで語れるものでは
ありません。ただ目指すところが明確になるとやり方や工夫の仕方も考えられる
ようになりませんか。ここが大きなポイントです。
必要な栄養素も同じですし、土の硬さの目安などもそうです。
ベテラン農家が基準としてる「勘」をみんなが分かる数字で出すことで、
10年かけて会得する技術を少し早く覚えることが出来るようになると考えています。
私がこの試験を受けたきっかけはここ数年で環境変化や物価高騰など今までのやり方が
簡単に通じない状況になりつつある現状にどうすれば対応できるのか?
時代の移り変わりも早く、トレンドも直ぐに通り過ぎていく世の中で、技術の伝承も
ゆっくり時間をかけられない。新たな挑戦をするにしても効率的に行わなければ
ならない。そんな時にインターネットや本などを調べると「科学」が登場して、
これを理解することが必要な事が多かったです。
ただこれは「科学」を勉強していた人間でも少し骨が折れます。
誰でも理解できるようにするにはもっとかみ砕いて説明できる身近な人が
必要だと思い。資格を取ろうと思いました。
また肩書としては「土壌医」ではなく「土づくりマスター」となります。
「土壌医」は1級を合格した方が名乗れる肩書で今後も研鑽を積み、
これからも土壌医になれるよう頑張っていきます。
