奈良県連News (2024.4.7)

3/29.3/30 北、中、南各センターの総会を開催

1000人の組織めざして、農家の要求実現できる組織をつくろう

奈良県農民連の北和、中和、南和の各センターの総会が3/29-3/30に開催されました。

2024年度の活動方針について、引き続き1000名の農民連をめざして、力をつけて農家の要求実現をめざすことを柱に、北和センターでは「家族みんなの節税につながる確定申告、ものづくりと出荷を増やす、悩みごとや地域の困りごとを営農の現場から声を国、県、自治体に届けよう、4月から始まる相続登記の学習」を柱に「保護者、JA、納入業者とも共同して地場産学校給食を拡げる、継続した災害支援や子ども食堂などへの食料支援を通じてみんなが安心できる社会をめざす」などが決定されました。

中和、南和センターでは「①税金②労災保険の拡充③相続登記④生産モノづくり⑤産直直売への出荷を柱に、組織の力をつけて農家の要求実現をめざす」とともに「政府の<食料は買えばよい>路線をストップさせ、自給率向上、農産物の価格保証を求める運動」「新規就農、半農半X、シティーファーマーめざす消費者など多様な担い手の支援」が提案され、すすめていくことになりました。

中和センター特別学習会 直売所で売上を上げるために

中和センター総会の特別学習会は、農民連の直売所店長の杉村出さんを講師に「直売所で売れる野菜とは」をテーマに直売所で有利な販売につながる方法を学習しました。杉村さんは、どんな野菜が売れるかについて各月ごとに売れ筋野菜を紹介。

品種の選定では奇をてらうのも一つだが、ちぢみほうれん草やサクサクした食感のいんげんなど定番野菜で食感や味に特徴がでるもののほうが消費者も手に取りやすく 売れていると報告しました。出荷調整については、たった一枚の葉が黄変していると売れづらくなることを紹介し、「せっかく一生懸命に育てたものでも 最後の調整の手間を惜しんだ結果、売れなくなるのは非常にもったいない」と話しました。


テクニックとしては資材も袋の厚みも一般的にされている20㍈より25㍈にすることで 野菜がきれいに見え、お客さんが触ったあとでもくしゃくしゃにならず 見た目が良いので完売につながこと、消費者に覚えてもらうには 農園オリジナルのラベルを貼り付けるのが有効など現場で起きている具体的な事例提示してくれました。

北和・南和センター特別学習会 農作業に役立つ!上手な体の使い方

南和センターの総会が開催され、特別学習会で、武術研究家の櫻井亮輔さんを講師に、上手な体の使い方の講習をしていただきました。

昨年に続いて2回目。代表の山口さんは、「昨年に学んだことを実践した結果、荷物の上げ下ろしが本当に楽になった」との感想が寄られていました。

体の使い方のポイントは10か所あるそうで、今回はその中から3か所「首」「腰」
「足」の使い方を教えていただきました。

まず、「首」は立った状態で、握りこぶしを小指があごにつくように首で挟み込みます。首の力が抜け、軽くうつむき加減になっていればokです。「腰」は体側に手をピシっと付けた状態で、軽く両腕を上げてポンっと体の側面をたたきます。その際手首の付け根辺りに固い感触があった場所(大腿骨の付け根)を斜め下に指先で押します。そうすることで自然と軽く膝が曲がっていれば、腰の力みが抜けてokです。

「足」は足の10本の指先が下に向くようにします。(金剛力士像の足の指のイメージ)これらの状態にすることで、首と腰の緊張がとれ、重心が下がり、効率よく体が動かせるのです。この「首」の緊張をとるだけでも、米を持ち上げる作業は非常に楽になるため、ぜひ試してみて下さい。(できているかの確認は、首、腰、足の力を同時に抜いて立ち、他者から体側面を押されても体が動かなければokです)

3/20 能登震災支援に参加して特別報告

3/28-29に開催された各センターの総会で、3/20の能登支援活動に参加した宮本照三さん、弓場俊二さん、河野匡志さんが、それぞれ特別報告をしました。

弓場さんは「震災はいつ来るかわからない。他人ごとではない。今できることをし
たい」と報告しました。

河野さんからは以下の感想が寄せられました。

感想文

早朝3時からエンジントラブルに見舞われる不安なスタートでした。雨風が強く、途中雷が激しく鳴るなど天候に恵まれない中、高速道路で北上。目的地が近づくにつれ道路状況は悪化、他府県ナンバーの作業車がたくさん工事をしていました。
(他にも、ブルーシートが被さった家々、傾いた信号機や電柱、隆起したマンホールなど被害の跡が数多く見られました。)

約6時間半後、休憩も挟みながらも無事震災支援会場の和倉温泉に到着しました。現地は給水車が来る駐車場で、別の団体もテントの中で何やら準備をしていました。私たちもテントを立て、支援準備に取
り掛かりました。灯油バーナーで豚汁の準備をしようとした際、灯油バーナーが灯油漏れを起こすトラブルが発生。現地農民連の方の手を借り、何とか解決し、豚汁の準備に取り掛かりました。

そうこうしているうちに人だかりができ始め、まだかまだかのプレッシャーが。焦りを覚える中、先に柿の葉寿司だけを渡す判断に。その間になんとか豚汁を用意できればと思いましたが、柿の葉寿司は飛ぶように出ていき、豚汁完成前に全て無くなってしまいました。数十分後、ようやく豚汁が完成、並んで待っていた皆さんに豚汁を振舞うことができました。

結局、豚汁も20分ほどでなくなり、予定よりかなり早く終了しました。支援物資もほぼ全て配ることができ、一部残った物資も現地農民連に預けてきました。今回は少人数かつ詰まった日程であったため、現地の方の話はほとんど聞くことができませんでしたが、炊き出しに並ぶ方々の様子から、生きるための必死さが伝わってきました。人の生きる力、底力を見ました。(奈良産直センター事務局K)

〇米・水が不足しています。引き続き、支援金、支援物資を受け付けています

〇4月下旬・5月・6月にも奈良県から輪島・珠洲への支援を予定しています

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