米検査つづき

 

前回の続きです。

お米の等級はどうやって決まるのだろう?極めて大雑把に言うと、お米の粒が整っている(整粒)率と水分で等級が決定される。我々が食べる一般的なお米(水稲うるち米)の玄米だと次のように決まっている。整粒率が、それぞれ1等級:70%以上、2等級:60%以上、3等級:45%以上であること。水分含有率は、1等級から3等級まで15%以下であること。その他、細かい規格があるので、興味のある方は農林水産省のウェブサイトでご確認くだされ。

前回登場した「短刀のようなもの」は、一刺しで約1,000粒のお米を取り出せる仕様になっている。その1,000粒を、専用の機器で検査をする。結果は全て、数値化されデジタル表示される。これまでは目視検査でも是とされてきたようだが、今後は非となる流れのようだ。

等級が確定したら、等級を示すマークが米袋に付される。上の写真は等級を付された米袋である。ヒノヒカリの下にあるマーク(円の中に点1つ)が、1等級のマーク。

 

農産物検査員について :
以前は国(食糧事務所(しょくりょうじむしょ))が農産物検査を行っていましたが、平成13年から農協などの民間の機関が検査を行っています。
2021(令和3)年3月末現在(げんざい)の令和2年度登録検査機関(とうろくけんさきかん)の登録状況(じょうきょう)は1,733機関で、登録検査員数は19,409人です人です。
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/heya/kodomo_sodan/0301/04.html